がんコントロールプロジェクト

要約

#1  がんサバイバーを目指す支援です

#2  今までの生き方や生活習慣を総括して新たな自分になりましょう

#3  前向きで明るく生きましょう。メンタルがサバイバーへの鍵です

#4  逆説的ですが病気を忘れることがサバイバーへの道です

#5  しかし、自己治療self medicationは不可欠です

#6  食事と呼吸法は大切です

#7  避けるべき食材と積極的に摂取すべき物をはっきり認識しましょう

#8  高濃度vitaminC点滴療法で支えます

#9  オリジナル栄養・ビタミン療法もあります

#10 信じればサバイバーになります。

高濃度ビタミンC療法

生物は概ね体内でビタミンCを生産し、病気になったら体内での生産を高めて病気が治癒するように対応する仕組みを持っています。しかし人類はGLO(L-グロノラクトン・オキシダーゼ)というグルコースをビタミンCに変換する酵素を作る遺伝子を100万年まえに失いました。そのため、ヒトは体内でビタミンCの自己生産ができません。

ライナス・ポーリング博士(1954 ノーベル化学賞、1962 ノーベル平和賞 USA)が1974年ビタミンCが風邪やがんを予防するという仮説を立てて発表するも当初学会で認められませんでした。

しかし2005年NIHアメリカ国立衛生研究所、NCIアメリカ国立がん研究所、FDAアメリカ食品医薬品評価研究センターを始め、他の研究機関からも薬理学的高濃度のアスコルビン酸(ビタミンC)は選択的にがん細胞を殺す組織に過酸化水素を運ぶプロドラックとして認められました。その後、この療法がアスコルビン酸ラジカルと過酸化水素をガン細胞周囲に選択的に生成することも分かりました。

ヒトがん細胞はカタラーゼ活性が低くこの両方の生成物を処理できずに損傷を受け易いことがわかっています。

そしてこの治療法は抗がん剤に比べて副作用もなく、免疫力とQOLを上げる理想的な化学療法と言えます。

がんにおける死亡原因の90%は浸潤と転移によるもので患者死亡時のがん細胞の大部分は原発腫瘍ではなく転移巣でみつかります。その転移した臓器の機能不全が死亡原因となります。

また、がん転移のプロセスは非効率的で特に転移等での増殖は極めて非効率的と言われています。それらはNK細胞の影響によるものです。ではがんの闘いのポイントは何でしょうか。

そこで元来効率の悪い転移を阻止するか、仮に阻止できなくても更に効率の悪い転移巣増殖を微小転移巣で止め共存し、天寿を全うすることではないでしょうか。

がん患者の血中にはきわめて早期から多数のがん細胞が血管内を循環し転移先を探し回っていることが近年明らかにされてきました。

それらを血液中や血管上のNK細胞がパトロールし、検問し、一斉検挙を行って、監視を怠りません。その結果転移巣がなかなか形成されないのです。また仮に転移巣に到着しても24時間以内99%のがん細胞は排除されます。しかし生き延びた1%のがん細胞は24時間後にNK細胞から逃れる手段を確立し抵抗します。

その失われてしまうNK細胞の監視機構を長続きさせるためにも等間隔での定期的治療が必要と考えます。

高濃度ビタミンC点滴療法には以下の特徴もあります。

がんにおける免疫学的特徴として血液中のNK(免疫監視の主役)活性が低下し、そのNK活性の低下は遠隔部位への転移の発生と直接関係すると言われています。

そこへ大量のビタミンCを血管内投与(点滴)すると患者の78%でNK活性が10倍に高まり、かつ免疫に重要なTおよびB細胞の分裂促進因子に対する白血球の芽体発生応答は点滴後正常値に回復したと報告されました。

図8 化学物質に曝露された患者でのNK細胞活性に対する緩衝ビタミンCの作用 NK細胞(ナチュラルキラー細胞)

あらかじめ抗原感作なしにがん細胞やウイルス感染細胞を殺傷するリンパ球。T細胞やB細胞とは異なり、本来異物細胞を排除する能力を有する自然免疫系の代表的最前線細胞。

前述したように転移ががん予後の明暗を分けますが、その主たる転移経路である循環系
(高速道路)を正に高濃度ビタミンCで制圧しその策を断ちます。

正に高濃度ビタミンC療法の真骨頂がここにあります。さあ、ミラクルを目指すサバイバーになりましょう。

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