子宮頚がんPivot Office(ピボットオフィス)

子宮頸がんPivot Office

子宮頚がん、膣がんの無料相談外来設置いたしました、お気軽にご相談ください
※ただし、資料もしくは検査結果を持参していただく方限定で30分以内とさせていただきます

SIR Method(特許第6836047号 令和3年2月9日取得)

このSIR MethodによるHPV(子宮頸癌の原因)の陰性化率は84.3%で、細胞診での正常維持数と改善数の合計割合は96.8%でありました。
約30年の研究期間中、データを取り始めてからのHPVの陽性率は18年間で検査総数5275例中、1057例の20.0%でありました。

①舌がん ⑦肛囲がん ⑬皮膚がん
②口腔底がん ⑧外陰がん ⑭膀胱がん
③中咽頭がん ⑨膣がん  
④喉頭がん ➉子宮頸がん  
⑤食道がん ⑪陰茎がん  
⑥肺がん ⑫前立腺がん  

子宮頸がんコントロールプロジェクトについて

子宮頸がんは婦人科がんの約80%を占めており、2018年、世界中の患者総数は約57万人で女性のがんでは第4位。主にアフリカに多いと報告されています。
又、毎年3億人のHPV感染者が出ると予測されています。
国内での年間罹患病者数は、約30,000人(上皮内がん含む)で、死亡者数は約3,000人にも達すると報告されています。


子宮頸がん発生には、HPV(Human Papilloma Virus;ヒト乳頭腫ウイルス)が関与していることは多くの研究報告で実証されています。 現在HPVは約200種類ほど知られていますが、子宮頸がんを引き起こすいわゆる高危険度HPVは15種類程度と考えられています。


これらのウイルスはごくありふれたもので、性交渉の経験のある女性であれば70%程度が30歳までに感染します。 2003年、北陸三県の病院で実施された性感染症(STD)の10代女性患者の56%にHPVの感染が見つかったというショッキングな結果も出ているほどです。 初交年齢の低年齢化、安易な感覚での出会い系サイト、援助交際、性風俗でのバイト等々と10代の開放的性意識の広がりがもたらしたものと考えられます。

全米でも約2,000万人の男女、特に15~24歳の女性の4分の1が感染しているという報告がなされています。

このウイルスに感染しても多くの場合、その人の免疫力によってウイルスが体内から排除(1年以内に70%、2年以内に90%)されます。 しかし、およそ10%程度の女性がウイルスを排除できず、感染が長期化(持続感染)して子宮頸がんに進展する可能性が高いと言われています。


では、HPV陽性の女性が子宮頸がんに進展発症する場合の重要な危険因子は何でしょうか?

それは、初交年齢(16~19歳)、若年妊娠(10代)、既婚とその後の離別、パートナー数(4人以上)、HSV-2(性器ヘルペス)感染、クラミジア高抗体価、 ピル服用(5年以上)、喫煙(20本/日以上)といったライフスタイルや性活動の因子とHPVの型、CIN(異型性、上皮内がん)の程度、 HLA(組織適合抗原)Ⅱ分類の遺伝的差(Allele),液性(helper T type;Th2)および細胞性(helper T type;Th1)のいずれが誘導されるかといった 免疫応答の差等のウイルス免疫に関する因子が深く関係すると指摘されています。

とするならば、これらの因子を細かく分析することにより、子宮頸がんへ相対的危険度を前もって予知することが可能と思われますし、 早く治療を始めることもできます。


最近の研究によるとHigh risk(高危険度)グループ14-15タイプの中でも特に、16 / 18 / 31 / 33 / 35 / 45 / 52 / 58 の8タイプが日本人に特に 危険という指摘があります。これらに感染しますと前癌状態を経由してがんに至ります。 CINの程度(グレード)は異型性(Dysplasia)が高い程がんに進行する率は高く、その時間は短いとされています。

HLAに関してはDRBやDQBの遺伝的差によりがんへの進行の危険性が高まったり、低下したりすることが一部わかってきています。

免疫応答に関しては、Th1とTh2は拮抗関係にあり、Th1>Th2だとがんは治癒し、Th1<Th2だと持続感染が残り、癌化するとしています。 即ち、がんに対しては細胞性免疫が本来の応答システムだからです。

ただし、CIN-2以上の病変では何らかの原因で自己免疫調節の破綻やがん細胞の不応答といった多様なパターンも予測されます。


子宮頸がんの最近の傾向としては20代から増え始め30代でピークを迎えるのが特徴です。 したがって子宮頸がんが結婚、出産、閉経を経た40歳以上の年代に多かった頃の治療法はおのずと変えなければならないのではないでしょうか。

これから結婚をし妊娠、出産を迎える年代に対する治療は当然の事ながら妊孕性中心に様々な配慮をしながらより保存的な方法を優先する事が肝要と思われます。


従来の局所療法(冷凍療法・電気外科的ループ切除術・円錐切除術・レーザー蒸散法等)も多分に保存的ではありますが、 出血、感染、不完全切除、遺残、子宮口狭窄と閉塞、不妊、頚管無力症と早産、性生活QOLの低下等の悪影響が少なからず起きる欠点が指摘されています。

また、従来の局所治療の場合、原病等が消失してもHPVの再感染のためにCINが再発生した症例があります。 そうなれば子宮全摘が次の選択肢ということになり大変です。


先に述べた通り子宮がんの原因がHPVであることは分子生物学・疫学・ウイルス学・細胞学・組織学により実証済みでありますが、現在これらの事実を受け臨床医学への応用が様々に試みられています。 2003年よりアメリカでは、HPVの検査を子宮がん検診と併用し、第一次スクリーニング検査として確立しています。

しかし、わが国では医療費抑制政策の方向にあり、今後同様なスクリーニングシステムが導入される事は残念ながら期待できそうにありません。

また仮に同システム導入されたとしても、約20%と世界的にみても低い子宮がん検診率では、早期発見もおぼつかないでしょう。 近い将来に啓蒙を遍く浸透させた結果、受診率を上げ同様なシステムでスクリーニングできる事を切に願うものであります。


もう一つはHPVワクチンの開発です。その中には予防的ワクチンと治療的ワクチンがあります。 前者に関しては、その効果91.6~97%という報告がありかなり期待できそうです。

後者に関しては92~100%というデータもありますが、臨床的効果としてはまだ不確定と思われています。

M社,G社といった欧米2社が開発を手がけ、現在我が国でも実費負担になりますがワクチン接種がおこなわれ始めています。

16 / 18型(16Type 60%;扁平上皮がん / 18type 10%;腺がん)をターゲットとするタイプと低リスク型(尖圭コンジロームの原因)を含む 6 / 11 / 16 / 18 型をターゲットとする2種類の遺伝子組み換え型4価ワクチンです。

ただ、これらが普及されていってもいくつかの問題が残ります。

米国内の事情により全体で70%を占めるHPV 16 / 18 がターゲットになりますが、日本国内ではその両タイプは全体の40%しか占めていませんのでワクチンの恩恵を受けられない人が多い事になります。

時間はかかりましたが新たに9価ワクチンが認可されました。

相変わらずハイリスクの8typeの対応は取り残されたままです。

運用に関しては予防接種という観点から接種年齢は11~12歳頃が妥当かと予想されますが、早期接種への親へのコンセンサスが得られるかどうかも問題ですし、本格的性活動までの間に何回かの追加接種が必要になるでしょう。更に治療的見地からは既感染者への接種(もちろん有効性が実証されてのことですが)や、男性パートナーへの接種の可能性も問題になるでしょう。

またワクチンの普及により当初の high risk グループが減少しても新たな mid-low type HPVのハイリスクグループへのシフトがあるかも知れません。

かつて夢の肺がん治療薬として華々しく登場したイレッサの事が思い出されます。

抗癌剤の承認を受けたにもかかわらず、実際使用においても重篤な副作用から承認辞退に至ったケースもあります。


先にも述べました様に子宮頸がんが、これから結婚し、そして妊娠、出産を迎える年代を中心に増加傾向にある中、従来の保存的局所療法でわずかであっても起こる弊害を極力減らす必要があります。

その為の新しい治療法が完成しつつあります。

まだ症例は少ないのですが現在までに、高危険度HPVの 16 / 18 / 35 / 51 / 52 / 56 と未知型、不明例の各タイプを消去した実績があります。 HPV消去後に再感染した例やHPV消去後、直接性的接触を完全に絶っていたにも関わらず再出現した症例、また消去できず治療の途中放棄等のケースがありますが、 ほぼ全例において細胞診の治療前より確実な改善が確認されています。この治療法は切ったり、出血させたりしません。

痛いこともなく入院の必要もなく真の保存療法と言えるものです。


CIN進展に関しては、20代は消失し易く、30代は進展し易く、40代は消失しにくく進展しにくいという貴重な研究報告がありますが、 先に述べましたように敵のウイルス側の因子と宿主側の免疫因子を細かく分析しHPVtype や HLAクラスⅡアレルを中心に各年代の治療方針を立てています。

他にもIL-10、TNFαといったサイトカインやP16等が子宮頸がん腫瘍マーカーとして注目されています。 さらにFasやGST等を用いた遺伝子診断に強い期待がもたれています。


がんは早期発見、早期治療が第一と言われて久しいのに、現状の早期発見は自分で異常に気づくか、 がん検診で初めて確認される事を意味していて本来意味するところの未病の段階での超早期発見には程遠いものです。 その結果、厚労省の人口動態統計を取り始めてから一度たりともがんによる死亡率は下がった事がないのです。この様な現状では早期治療も無理です。


子宮頸がんもかつては他のがん同様に得体の知れない恐怖の対象でありました。 従って治療に関してもグローバルスタンダードな3大療法と言われる手術療法、化学療法、放射線療法で対処すべきものとなっています。

しかしノーベル賞受賞で明らかになりました様に子宮頸がんがHPVというウイルスによる感染症としての位置付けに変わった現在、医学の常識として除ウイルスが大原則と考えるべきではないでしょうか。


2003年ゲノム計画の完成以降、遺伝子診断と遺伝子治療の急速な進歩が認められていますが、子宮頸がんのみならず全てのがんに対し勝利する日が早く来る様に願いつつ、がんへの闘いを進めて行きたいと思います。


プロジェクトの一貫として、子宮頸がん予防ワクチンの接種を既に実施しています。ご希望の方はお気軽にご相談下さい。

費用: 保険適応外 40万~60万円
※年齢・経過・子宮頸がん細胞診の結果により費用の変動あり
主なリスク無し
副作用:下腹部痛、少量出血、軽度の炎症

HPVHPV例 中等度異形成中等度異形成 上皮内がん上皮内がん(CIS) 扁平上皮がん扁平上皮がん
(MBL(株) 医学生物学研究所より)

ケース1N・K 様 48歳

H14.2.4当院区検診:classⅢb
4.26区保健センター
・コルポ診:classⅢb+DH suspect
・細胞診:上皮がん(CIS)+classⅣ
・組織診:上皮がん(CIS)+高度異型性(severe dysplasia)
5.13都内某がん専門病院へご紹介
*円錐切除術(conization)
6.24当院フォローアップ:HPV(+)index138.31
H15.7.15当院区検診:classⅡ
H17.4.18当院区検診:classⅢa
5.16子宮頚がんコントロールプロジェクト治療スタート
・HPV Type 未検査
・HLA DRB1遺伝子Allele1 0101
Allele2 1101
・HLA DQB1遺伝子 Allele1 0301
Allele2 0501
10.6・細胞診:classⅠ 治癒
・HPV(-)index0.14
H19.4.16当院区検診:
・HPV(-)index0.16

ケース2H・K 様 43歳

H17.6.28関西 某公立病院
・細胞診:classIV
・病理診断:上皮内がん(CIS~more)以上
・組織型:扁平上皮がん
11.28*円錐切除術(conization)
H18.7.28細胞診:classIV(CIS~more)
8.30・病理診断:上皮内がん
・組織型:扁平上皮がん
9.5当院初診(御紹介)
・細胞診:classⅢb
・HPV(+)index 8.27
・HPV Type 35型
・HLA DRB1遺伝子 Allele1 0405
Allele2 1403
・HLA DQB1遺伝子 Allele1 0301
Allele2 0401
9.15子宮頸がんコントロールプロジェクト治療スタート
11.22当院
・細胞診:ClassⅡ
・HPV(+)index 2.16
H19.1.15当院
・細胞診:ClassⅡ
1.26・HPV(-)index 0.77 治癒
H19.5.10・細胞診:classⅡ
・HPV(-)index0.85

ケース3M・M 様 72歳

H19.3.18当院区検診:classⅢ
・HPV(+)index30.95
・HPV Type 53
・HLA DRB1遺伝子Allele1 0301
Allele2 0501
・HLA DQB1遺伝子Allele1 0101
Allele2 0901
4.3プレマリンテスト後再検査:classⅤ
SQUAMOUS CELL CARCINOMA 扁平上皮がん
H20.4.4子宮頸がんコントロールプロジェクト治療スタート
5.2プロマリンテスト後細胞診:classⅢ
7.3プレマリンテスト後細胞診:classⅡ
10.14HPV(-)
その後もフォローアップ
H21.9.9細胞診:classⅡ HPV(―)

ケース4M・Y 様 28歳

H20.4.20当院細胞診:classⅣ
・HPV(+)index38.71
・HPV Type 31
・HLA DRB1遺伝子Allele1 0405
Allele2 120101 or 1206
・HLA DQB1遺伝子Allele1 030101
Allele2 0401
H20.4.21子宮頸がんコントロールプロジェクト治療スタート
5.910日間の治療でHPV(-)
5.18細胞診:classⅡ

ケース5I・N 様 46歳

H21.6.27・HPV(+)index50.13
7.8・細胞診:classⅣ
・細胞組織診:CIS(上皮内がん)
HPV Type(unknown)
恐らく68、73、82のいずれか
HLA DRB1遺伝子 Allele1 080302
Allele2 09102
HLA DQB2遺伝子 Allele1 060101
Allele2 030302
H21.7.25子宮頸がんコントロールプロジェクト治療スタート
8.1110日間の治療でHPV(-)
8.16細胞診:classⅢa
9.13細胞診:classⅢb
11.6細胞診:classⅡ
その後classⅢに戻るもHPV(-)のまま。

子宮頸がんコントロールプロジェクトを受けて治った方の感想

#1 治療に慣れるまで大変な時期もありましたが検査で陰性が出たり、先生方に毎日「頑張りましょう」と声をかけてもらい頑張れるようになりました。
毎日通院したことで短い期間で治すことができました。
30代 M.S様

#2 二度目の治療となりました。なぜまた…という気持ちで暗くなりましたが先生やスタッフの方の励ましで治ることができました。
改めて自分の周りを見ると子宮頸がんで手術をし後遺症に苦しんでいる人が多いことか、そういった人達を見るとこの治療を選択して良かったと思っています。
40代 I.N様

#3 毎日の通院は大変でしたが良い結果がでてよかったです。
先生が丁寧で分かりやすい説明をしてくださるので、とても安心できました。
検査結果に一喜一憂してしまい不安に思うこともありましたが通えたのは先生方やスタッフの皆さんのお陰です。いつも温かく見守って下さり、励ましていただき、ありがとうございました。
20代 K.S様

#4 The treatment was good.
Doctor and nurse were very kind to me.
I am very happy that the result was negative and I hope I will be cured completely.
Thank you very much for your help.
20代 G.F様

#5 まずはこの治療を受けて本当に良かったと思っております。
4年前に遺伝子検査を受けた際は半分が低リスクだったため緊急性はありませんでしたが、異形成のことが心のどこかでずっと気になっておりました。
治療を始める時も途中でも先生を始め皆様が丁寧に対応して下さったので不安はなかったです。
世の中で異形成等、検査結果に悩んでいる方々に伝えたいと思います。すぐに身体に メスを入れるのではなく、あらゆる治療の可能性を考えてほしいです。
そしてより多くの施設でこのような治療が将来的に受けれるようになったらと思います。
30代 K.Y様

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